ホンダ シビック TYPE R 6代目・現行世代(FL5)

ホンダ シビック TYPE R 6代目・現行世代(FL5)
QUICK GUIDE

まずはここだけ。6代目CIVIC TYPE Rを30秒で理解

6代目FL5は2022年9月発売の現行CIVIC TYPE Rで、330PS/420N・mの2.0L VTEC TURBO、6速MT、FFという構成を軸に、冷却・空力・操作感を先代FK8から磨き込んだ世代です。

国内発売2022年9月

6代目・FL5

エンジン330PS

2.0L VTEC TURBO

最大トルク420N・m

2,600-4,000rpm

駆動FF / 6MT

ヘリカルLSD採用

タイヤ265/30ZR19

専用19インチ

現行タイプRACING BLACK Package

黒基調の集中空間

OVERVIEW

数字の上積みより、速さを扱いやすくする方向へ磨いたFL5

FL5は先代FK8で確立した2.0Lターボ+FF+6MTの骨格を引き継ぎながら、パワーだけを増やすのではなく、冷却、空力、接地、操作のつながりを見直した世代です。

最高出力は330PS、最大トルクは420N・m。FK8後期より10PS・20N・m高めています。ターボチャージャー刷新によって、アクセルを踏み足したときの応答も詰められています。

冷却ではフロントグリル開口を拡大し、ラジエーターへ通す空気量と排熱経路を見直しています。ボンネットのフードベントは熱を逃がすだけの装飾ではなく、冷却と空力の両方を支える部位です。連続して高負荷をかける場面で熱を管理するための変更でもあります。

ボディは通常シビックよりワイドで、全幅1,890mm。前後トレッドを広げ、265/30ZR19の専用タイヤを組み合わせています。

6速MTには軽量フライホイールとレブマッチシステムを採用。速さを車任せにするのではなく、クラッチ、シフト、アクセルを操作した結果が自然につながることを重視しています。

Honda LogRもFL5の性格を表す装備です。Gメーターやタイヤ摩擦円、走行スコアなどを表示し、自分の操作と車両挙動をデータで振り返れます。INDIVIDUALを含むドライブモードと組み合わせることで、機械的な直接感とデジタル解析を同じ車に載せています。

2025年にはRACING BLACK Packageを追加。パワートレインや足まわりを変えず、黒基調のシートやスエード素材で反射を抑え、運転へ集中する室内として仕立てを分けています。

POWERTRAIN

2.0L VTEC TURBOと6MTの1構成

6代目で確認できる動力はK20C型2.0L VTEC TURBO、6速MT、FFの1種類だけです。

K20C VTEC TURBO

330PSを、6MTとヘリカルLSDで前輪へ伝える

最高出力243kW(330PS)/6,500rpm、最大トルク420N・m/2,600-4,000rpm。WLTC燃費は12.5km/Lです。

6MTはレブマッチシステムを備え、シフトダウン時の回転合わせを支援します。ヘリカルLSD、アダプティブダンパー、TYPE R専用デュアルアクシス・ストラットも標準で、駆動力を前輪へ伝えるための機構を車両全体でまとめています。

現行RACING BLACK Packageでもエンジン、6MT、FF、タイヤサイズは共通です。現在の選択はパワートレイン差ではなく、この単一構成を自分の道路環境と運転スタイルで使えるかどうかに集約されます。

比較の軸

  • 6MTを日常でも使えるか
  • 全幅1,890mmを許容できるか
  • 前輪駆動の高出力車を求めるか
  • サーキット走行も視野に入れるか
GRADE GUIDE

現行公式ラインアップはRACING BLACK Package

2026年10月時点のHonda公式タイプ一覧には、TYPE R RACING BLACK Packageが掲載されています。機械構成はFL5共通で、違いは主に室内の仕立てです。

CURRENT

TYPE R RACING BLACK Package

動力
2.0L VTEC TURBO / 6MT
駆動
FF

フロントのHonda TYPE Rシートをブラックのラックススエードへ変更し、ダッシュボードとフロントドアライニングにはブラックのウルトラスエードを採用。エアコン周辺や各スイッチパネルも黒基調へ寄せています。

ワイヤレス充電器と自動防眩ルームミラーも専用装備です。赤基調だった発売時TYPE Rに対し、RACING BLACK Packageは反射や色の情報量を抑え、視線を運転へ集める方向で室内を再構成しています。

330PS/420N・m、6MT、FF、アダプティブダンパー、Bremboブレーキ、265/30ZR19は共通。より高出力な派生ではありません。

黒基調の室内と集中しやすい視界環境を選ぶなら

SPECIFICATIONS

FL5の主要スペック

RACING BLACK Packageにも共通するFL5の主要諸元を代表値として掲載します。

全長4,595mm
全幅1,890mm
全高1,405mm
ホイールベース2,735mm
車両重量1,430kg
最高出力330PS
最大トルク420N・m
タイヤ265/30ZR19
項目 CIVIC TYPE R FL5
型式 6BA-FL5
駆動方式 FF
トランスミッション 6速マニュアル
全長 × 全幅 × 全高 4,595 × 1,890 × 1,405 mm
ホイールベース 2,735 mm
前/後トレッド 1,625 / 1,615 mm
最低地上高 125 mm
車両重量 1,430 kg
乗車定員 4名
エンジン K20C 1.995L 直列4気筒 VTEC TURBO
最高出力 243 kW(330 PS)/ 6,500 rpm
最大トルク 420 N・m / 2,600-4,000 rpm
WLTCモード燃費 12.5 km/L
燃料タンク 47 L
最小回転半径 5.9 m
タイヤ 265/30ZR19 93Y

専用19インチホイール、Brembo製フロント対向4ポッドブレーキ、ヘリカルLSD、アダプティブダンパーを標準装備します。

MODEL HISTORY

FL5の機械構成を保ち、2025年に室内テーマを追加

6代目は大規模なパワートレイン変更を重ねた世代ではなく、2022年の基本設計を維持したまま、2025年にRACING BLACK Packageを加えています。

  1. FL5を発売

    K20C型2.0L VTEC TURBOを330PS/420N・mへ高め、6MT、FF、専用ワイドボディで登場。冷却、空力、タイヤ、シフトフィールまで見直し、FK8から性能をつなぎながら操作への応答を磨いています。

    Honda LogRとINDIVIDUALモードも採用し、車両側の速さに加えて、ドライバーが自分の操作を理解・調整する機能を世代の標準へ組み込みました。

  2. RACING BLACK Packageを追加

    黒のTYPE Rシート、ウルトラスエードのダッシュボード/フロントドアライニング、黒い内装加飾、ワイヤレス充電器、自動防眩ミラーを追加。走行機構を変えず、ドライバーの視界と室内の情報量を抑える方向へ仕立てを変えています。

    2026年10月時点のHonda公式タイプ一覧では、このRACING BLACK Packageが現行タイプとして掲載されています。

VIDEOS

6代目CIVIC TYPE Rを動画でも確認

6MTのシフト操作、レブマッチのつながり、+R/SPORT/COMFORTの乗り味、Honda LogRの表示は動画で差を捉えやすい部分です。RACING BLACK Packageでは黒いダッシュボードとシートが運転席からどう見えるかも比較材料になります。


GOOD POINTS

6代目CIVIC TYPE Rで注目したい4点

01

330PSを前輪で扱うための車体づくり

ワイドトレッド、専用265幅タイヤ、ヘリカルLSD、デュアルアクシス・ストラットを組み合わせ、高出力FFの操舵と駆動を同時に成立させています。

02

6MTの操作感を世代の中心に置いた

軽量フライホイールとレブマッチを使い、シフト操作そのものを速さと楽しさの一部にしています。ATやDCTの設定はありません。

03

Honda LogRで走りを振り返れる

Gメーター、タイヤ摩擦円、走行スコアなどを表示し、感覚だけだった操作をデータでも把握できます。

04

RACING BLACKは性能ではなく運転環境を変える

黒いシートとスエード素材で視界内の反射や色の主張を抑えています。速さの上積みではなく、集中しやすい室内を選ぶための違いです。

WHO IS IT FOR?

6代目CIVIC TYPE Rが合う使い方

現行車で6MTを最優先する
高出力FFの操作感を楽しみたい
サーキット走行も視野に入れる
Honda LogRで走りを振り返りたい
4人乗り5ドアを日常でも使いたい
黒基調のRACING BLACK室内を好む
CHECK BEFORE BUYING

買う前に分けて考えたい4つの条件

FL5はパワートレインを選び分ける車ではないため、日常で6MTを使えるか、1,890mmの全幅、19インチタイヤとブレーキ、標準TYPE RとRACING BLACKの室内差が主な判断軸です。

01

全幅1,890mmを駐車環境へ当てはめる

通常シビックより大きく張り出した専用フェンダーを持ち、最小回転半径も5.9mです。自宅駐車場では車幅、ドア開閉余地、狭い進入路、機械式駐車場の制限をまとめて見る必要があります。ボディの低さだけでは扱いやすさを判断できません。

02

6MTを通勤や渋滞でも使えるか

現行は6MTのみです。休日のワインディングだけではなく、毎日の渋滞や坂道発進まで含めてクラッチ操作を許容できるかで、所有時の負担は変わります。

03

265/30ZR19とBremboを消耗品として考える

専用タイヤと大径ブレーキは走行性能を支える一方、交換時の銘柄・サイズ・費用は一般的なシビックより条件が限られます。サーキット走行をするなら、摩耗状態と交換履歴まで所有計画に含めたい部分です。

04

RACING BLACKは速さではなく室内で選ぶ

標準TYPE Rと同じ330PS/420N・m、6MT、FFです。黒いシート、スエードのダッシュボード、ワイヤレス充電器、自動防眩ミラーに価値を感じるかが、RACING BLACKを選ぶ具体的な理由です。

USED CAR GUIDE

6代目CIVIC TYPE Rを中古車で探すなら

中古では型式FL5と機械構成は共通なので、2022年発売時の標準TYPE Rか、2025年追加のRACING BLACK Packageかを分け、走行履歴と消耗品の状態を個体ごとに見ます。

01

標準TYPE RとRACING BLACKを室内で見分ける

発売時TYPE Rは赤基調のTYPE Rシート、RACING BLACKはブラックのラックススエードシートとウルトラスエードのダッシュボードが大きな識別点です。外装色だけでは判別しません。

02

タイヤとブレーキは走行履歴と一緒に見る

265/30ZR19とBremboブレーキはサーキット走行でも負荷がかかる部分です。摩耗量だけを見ず、交換履歴や使われ方と合わせると個体の状態を読みやすくなります。

03

Honda LogRとドライブモードの作動を見る

Honda LogR、+R/SPORT/COMFORT/INDIVIDUALはFL5固有の機能です。試乗できる場合は表示とモード切り替え、アダプティブダンパーの反応を一連で確かめたいところです。

04

改造内容は純正状態と切り分ける

TYPE Rはホイール、吸排気、足まわりなどが変更された中古車もあります。純正330PS仕様と社外部品装着後の状態を混同せず、戻された部品や整備記録まで含めて個体ごとに判断します。

中古で先にそろえる4条件

  • 6BA-FL5か
  • 標準TYPE RかRACING BLACK Packageか
  • タイヤ・ブレーキ・クラッチの状態
  • 純正状態か改造履歴があるか

NEXT STEP

気になる1台を見つけて、カーライフをもっと楽しもう。

この世代が自分に合いそうだと感じたら、実際の車両や今のクルマの査定額も見てみましょう。

OFFICIAL SOURCES

公式情報で最終確認

現行タイプや装備は今後変更される可能性があるため、購入時はHonda公式の商品ページ、主要諸元、装備表、発売時資料を参照してください。